道が甘酒くさい。

 ジョギングコースにしている道が甘酒くさいのだ。最近変更したばかりのコースだが、ここは山の上にある。住宅街を走り抜けると、後は見渡す限りのキビ畑と青い空が広がるのどかな場所。

 もちろん甘酒工場など、ない。

 暖かな陽気とはいえ、高度が高いと外気も冷たい。呼吸するたびに鼻腔の奥が痛くなる。そのせいで嗅覚が鈍り、甘酒のにおいを錯覚しているのだろうか?
 
 いろいろ悩んだ挙句に、私は一つの仮説を立ててみた。
 体が甘酒を欲しているのだと。